これまで語学は音読とシャドーイング、左手で箸を使う、立って仕事するという話をしてきました。これらすべて実に簡単なことです。そして、言うは易く行うは難しいのも事実です。しかし習慣化すれば、脳には可塑性があるので、慣れていくことを実感します。今回のテーマは「習うより慣れよう!」です。
信じてよいと思います、脳の可塑性
「やはり歩きスマホは止めときましょう」の回で紹介した “The Brain — The story of you” の一節を取り上げます。左右をひっくり返して見ることができるプリズム・ゴーグルを使った実験の話が出てきます。プリズムを使って左目に入る像を右目に、右目に入る像を左目に入れ替えることができるゴーグルです。これをかけた人は最初戸惑います。例えば取っ手があるカップでコーヒーを飲もうとして、右に見えている取っ手を右手でつかみにいくと、あるはずの取っ手がないので当たり前ですね。「やばい、やばい、右に見えるものは左にあるんだった」と思い直して左手でつかみにいくと、果たしてコーヒーカップの取っ手をつかむことができるわけです。そんなことを繰り返していると、そのうち船酔いのように吐き気を催し出すそうです。
しかし、1週間もすると慣れてきて、プリズム・ゴーグルをかけていなかった時のように目に映るものと身体感覚が一致してきて、普通に生活できるようになります。この辺りの話は、米国 PSB で紹介した書籍と同じタイトルのシリーズを放映した動画がYoutube に上がっているので、ご覧いただくとよく分かります。これは脳の可塑性がなせる業でしょう。
左手で歯磨きから、左手で箸、立って仕事へ
実は、この動画を見て初めてやり始めたのは、利き手ではない左手での歯磨きでした。最初はぎこちなく磨き残しが多くて、定期歯科検診で「歯の磨き方を教えます」と言われてしまいました。しかし、毎食後に左手で歯磨きしていると慣れてくるもので、ちゃんと磨けるようになりました。今は、左側の歯は右手で、右側の歯は左手で磨くようにしています。その方が断然、死角が少なくなり歯の汚れを落としやすいからです。「ボケる前の転ばぬ先の杖になる豆知識」の回で触れた通り、歯周病菌は歯を失う原因だけでなく、認知症の原因でもあるので、日頃からしっかり磨く必要があります。
この成功体験があった上で、『複利で伸びる一つの習慣』という本に出会って、歯磨きだけでなく、食事も左手で箸を使って摂るようにしてみようと思い立ち、「左手で箸を使えるようになる」の回のエピソードにつながります。
そうこうしているうちに、「立って仕事をし始めました」の回で紹介したように、ファーウェイ本社の社員が立って仕事している動画を見つけました。その後、座りすぎが健康に与える悪影響のエビデンスが積み上がっていることを調べた上で、「よっしゃ、立ったろ」と一念発起しました。その時には既に16時間断食ダイエットを始めていて、体重が減ってやせ気味になっていました。それが立ち仕事をするようになってから標準体重に戻ってきました。筋肉と骨合わせて2kgも増えました。「圧力釜を使って骨まで煮魚をいただきましょう」の回で紹介したように、圧力釜で骨まで柔らかくした煮魚を毎日食べて、タンパク質とカルシウムをバッチリ摂取しています。これもよい結果につながっていると思います。
その他、起床時の着替えで立ったまま靴下を履くのですが、片足で立ってもう片方の足に靴下を被せている最中によろけることが少なくなりました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、片足立ちを何秒できるかで認知症の簡単な検査になります。片方の足に靴下を履くのに余裕をもって20秒程度は片足立ちできているでしょうか。この20秒が認知症かどうかの分かれ目のようです。詳しいサイトをググってご確認ください。
語学は音読とシャドーイング
語学は話す相手がいれば自然と上達しますが、そのような相手がいなければ、音読とシャドーイングを習慣にするのが王道でしょう。特にシャドーイングは文章になった録音音声を聞いて、その場で自分でオウム返しする練習です。聞いたことを理解して、自分で話すという練習を繰り返せば、脳の可塑性のおかげでリスニング力とスピーキング力の両方を同時に鍛えられるはずです。
シャドーイングに関してはたくさん本が出版されているので、それぞれお好みの書籍を手に取っていあだければよいと思います。ちなみに、私がシャドーイングとはどういうことをするのか学んだのは『究極の英語学習法K/H System (入門編)』という本でした。シャドーイングとは実際にどうやればいいのか体得できるようになっています。講義CDがついて、本を読むが苦手という人や隙間時間で聴く読したいという人にも役立つと思います。画像リンクをつけておきます。
プリズム・ゴーグルをかけたつもりになって、毎日音読とシャドーイングしていますので、きっと外国語が母国語のようにしっくりくる日が訪れると信じています。
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