左手で箸を使えるようになる

両手使い 習慣
両手使い

4か国語を日常会話レベルでマスタすることを始める前に、本当にそんなことができるのかという大きな課題があります。最近、習慣化のパワーが注目されていますので、型にはめるのがコツです。手始めに左手で箸を使えるようになり、習慣化の力を体感して自信を持ちました。

習慣にすることが大切

母国語の日本語に加えて、4か国語を日常会話レベルでマスタすることを目標にしたわけですが、「本当にそんなことができるのか」という大きな課題があります。最近、習慣化のパワーが注目の的になっていますので、何とかその型にはめるように持っていくことがコツだと思っています。

参考にしているのが、ジェームズ・クリアーさんという方が書かれた『複利で伸びる一つの習慣』という本です。 いろいろな習慣に関する本がたくさんありますが、「複利で伸びる」というフレーズの響きがよいので気に入りました。原題は “Atomic Habits” で、小さなステップで心理的なプレッシャーを減らすことに重きを置いているのだと思いますが、邦題は「塵も積もれば山となる」というだけでなく、知的資産が金融資産のように増えていくイメージが持ててよいです。

「きっかけ」、「欲求」、「反応」、「報酬」の4つの型

例えば、

『複利で伸びる一つの習慣』 の型にはめて、左手で箸を使えるようになる仕組みを作る

「きっかけ」、「欲求」、「反応」、「報酬」の4つの型にはめるように習慣にできれば、よいということなので、 「きっかけ」 として、「いつ」、「どこで」、「何を」するかはっきりさせる​ために、昼食時に左手で箸を使って食事することにしました。

次に、「欲求」つまり「したい行動」と「する必要がある行動」をセットにするために、好物を選んで食事することにしました。

続いて、「反応」を手軽にするために、というよりかは、そもそも用意するものは箸と自分だけなので、準備は簡単です。

最後の「報酬」は、当然のことながら好物なので、もちろんご飯がおいしくいただけて、満足感や達成感を得られる工夫になっています。

この型にはめて、かれこれ1年過ごしたところ、ものの見事に左手でご飯を食べるのが苦にならなくなりました。毎日の習慣にしてしまえば、逆にやらないと気持ち悪くなり、今では、勢い余って朝食も左手で食べています。今年の4月頃から、朝食と昼食の一日二食に変えて、最近はやりの16時間断食をしているので、実質、ご飯を食べる手は左手だけになっています。

脳の可塑性は本当にすごいです。「脳の可塑性を信じて習うより慣れよう!」の回で紹介しましたが、ヒトは左右が反転して見えるプリズム・ゴーグルと呼ばれるものを被っていても、1週間もすると、左を右、右を左と認識して自然に生活できるようになるそうです。驚きです。

通勤電車の中と昼休みの過ごし方

左手で箸を使って食事する習慣が出来上がったので、自信がつきました。

次はいよいよ本丸の4か国語マスタです。日本語は発音は簡単な方ですが、文字がひらかな、カタカナ、漢字にローマ字と4つもあり、他の言語には見られない助詞まであって、世界でもマスタするのが難しい部類の言語です。その日本語を使いこなしているわけですから、他の言語も必ずやマスタできるはずです。

  • 「きっかけ」は老後に呆けないための頭の体操です
  • 「欲求」は週末に好きな科学技術記事を原文で読んだり、聞いたりして専門知識を深めるためです
  • 「反応」は用意するのはスマホ、ヘッドセット(若干紙の書籍)と自分だけです
  • 「報酬」は米中の特許文献などを参考に報奨金をゲットするなどの仕事に活用です

日々の勉強を生活の中に組み込むことで毎日やるようにしています。まず、ブラジル・ポルトガル語はデジタルコンテンツが少ないので、仕方がなく学習参考書を紙の書籍で買って、朝の出勤前に勉強しています。最近は、「難しいポルトガル語学習用教材の完全デジタル化」の回で紹介した「自炊」をして出先でもスマホで勉強できるようにしました。

それ以外はすべてスマホに教材をインストールして出先で学んでいます。出勤時の通勤電車の中では、電子書籍と音声ダウンロードを使って、中国語のリスニングと単語書き取り、昼休みに英語の電子書籍を口パクで読んで、帰宅時の通勤電車の中でスペイン語を無料のスマホアプリのDuolingoでやっています。

細切れ時間をうまく活用することで、習慣にすると、スイッチが入って意識せずに次はこれ、その次はこれと自然と体が動いて、スマホをポケットから取り出して勉強できています。 それぞれについて詳しい内容は別の機会に触れたいと思います。

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