El Mundoの記事を読み解くと、女性にとって mRNA 型ワクチンは副反応が出やすく、それにウイルス・ベクタ型が続いています。最新の生命科学技術は手っ取り早くワクチンを作れるようになったが、女性にあまり優しくないように見えます。
スペインは世界の接種優等生
もちろん日本人とスペイン人で人種、習慣、食生活が違います。しかし一概に言えないでしょうが、El Mundo のこの記事を読むと、スペインで6,680万人強に4種類(Pfzer-BioNTech, Moderna, J&J-Janssen, AstraZeneca)のワクチンを接種して、それが元で亡くなった方の数は300人とのことです。0.00045% の死亡率だそうです。
副反応で死ぬことは恐れるに足りませんが、それぞれ違う仕組みではたらくワクチンでは副反応にどうも性差がありそうです。
スペインは世界有数のワクチン接種率を誇ります。コロナ禍初期に相当世界の注目を集めたからでしょう。The Economist のコロナ関係追跡サイトを確認すると、2021年9月18日時点で1回接種が 90.0% で2回接種が 86.2% です。ほぼ国民皆接種です。EU で始めたワクチンパスポートの仕組みに乗るためもあると思います。
ということは、本来はワクチン接種を嫌がるような人も含めていろいろな体質の人がほぼもれなく接種したということになります。
英語で記事の感想を書いてみました
スペイン語の記事を読んで感想を英語で書いてみます。以下です。
In Spain, four types of Covid-19 vaccine are available so far — Pfizer (mRNA), Moderna (mRNA), Astrazeneca (virus vector) and Janssen (disabled virus). They all more or less have caused various adverse reactions to Spanish people administered the vaccines with no exception. Although the Spanish metabolism could be different from that of Japanese, the article gives us some notices:
- The vast majority, around 90 percent, of inoculated people have experienced adverse reactions
- In particular, around 80 percent of the affected are women
- mRNA-based vaccines seem to affect women more
This would have something to do with menstrual disorders. I am wondering if mRNA-based vaccines would be a sort of female hormonal disruptor.
mRNAワクチンは女性に厳しい!?
スペインでは、ファイザーとモデルナのmRNA型ワクチン、アストラゼネカのウイルス・ベクタ型ワクチンそしてジョンソン&ジョンソンの不活性化ウイルスを使ったワクチンの3種類を使っています。
記事の中の数字だけ拾ってみると、それぞれのワクチンで副反応を訴えた人に占める女性の割合は
- ファイザー 77%
- モデルナ 78%
- アストラゼネカ 73%
- ジョンソン&ジョンソン 58%
ですので、mRNA型、ウイルス・ベクタ型、不活性化ウイルス型という3つのタイプごとに整理すると、下のような比較になります。
明らかに、女性にとって mRNA 型ワクチンは副反応が出やすく、それにウイルス・ベクタ型が続いています。最新の生命科学技術は手っ取り早くワクチンを作れるようになったが、女性にあまり優しくないように見えます。その一方で、従来型の不活性化ウイルス型のワクチンでは性比がそれほど崩れておらず、男女平等なようです。
ちなみに、私はこれまでに5回(モデルナ4回、ファイザーが1回)接種しました。何れの回も注射した肩はさすがに痛くなりましたが、それ以外の症状としては、これといった副反応は出ていません。一つには男性だということはあるでしょう。しかし、周囲を見渡しても発熱しなかった人はごく稀です。
これは単なる仮説なのですが、グルテンフリー、糖質制限、16時間断食の3つをやっていることで、慢性炎症レベルがかなり抑えられており、症状が出る閾値までに十分なマージンがあるためではないかと推測しています。ワクチンによって急性炎症が起きても、まだマージンがあり持ちこたえて、副反応が症状として現れて来ないわけです。
コロナ禍も不幸中の幸い
個人的には、スペイン語の勉強だけでなく、いろいろな知見が得られて大変勉強になった記事でした。コロナウイルスの記事はどこの報道機関も割とオープンアクセスなので、不幸中の幸いで、これからもこの機会に読める5つの言語のソースに当たって勉強していきたいと思います。
コメント