いろいろ悩んだ末の私の単語帳

フラッシュカード 語学

私は単語帳を作るときにいろいろ悩んだ末、中国語の単語を見出しにして、英語、ポルトガル語、スペイン語を一列にまとめて対比させることにしました。 勉強している外国語の中でやっぱり中国語だけがヨーロッパ語系ではなく別物だからです。

やっぱり中国語だけが別物

1つの意味しかない単語同士であれば一対一の対応表で済みますが、同じ単語でも複数の意味を持つことはどの言葉でもあります。多義語ですね。ですが、どうしてもその言葉の背景となっている社会や文化が違うので、中国語とヨーロッパ語はそれぞれ違う単語が多義語になっています。そのため、どれかヨーロッパ語を見出しに使うと中国語だけ座りが悪くなります。日本語も同じです。

例えば、学校で英語を習うと最初に出てくる “have” という単語があります。「持つ」という意味です。ポルトガル語では “ter/haver” でスペイン語では “tener/haber” が “have” に相当します。英語で現在完了形を作るときは、”have + 動詞の過去分詞” という形を取ります。ポルトガル語では “ter + 動詞の過去分詞” ですし、スペイン語では “haber + 動詞の過去分詞” です。ヨーロッパ語同士は似ています。

一方、英語の「持つ」という意味での “have” を中国語にすると “有” です。中国語には時制がないので現在完了形に対応する時制はありませんが、アスペクトという動作の状態を表す表現方法はあって、「終わった」という完了の意味を表すことはできます。その時は中国語では “動詞 + 了” を使います。

中国語にもいくつかの意味がある多義語はざらにあります。こちらは日本語に近いので、日本人にとってはピンとくるものも多いですが、英語などのヨーロッパ語にすると、まったく違う単語になります。

例えば「重」です。日本語で「重い」という意味と「重ねる」という意味の2つあります。「重い」のときは中国語の発音記号のピンインだと “zhòng” で、「重ねる」のときは “chóng” です。日本人には理解するのは難しくありませんね。

これを英語/ポルトガル語/スペイン語にすると、「重い」の意味の方は順に “heavy / pesado / pesado” です。ちなみにポルトガル語とスペイン語のつづりは同じですが、発音は違います。ローマ字で表すと、ポルトガル語では “pezado” で、スペイン語では “pesado” です。ポルトガル語は前に母音がある場合は “s” は 濁音の “z” になります。

一方、「重ねる」という意味の方は 英語/ポルトガル語/スペイン語にすると、 “repeat / repetir / repetir” です。こちらはローマ字で表すと、ポルトガル語では “hepetir” で、スペイン語では “repetir” です。

スマホでパッと全体が見えることを重視

単語帳はPCでもスマホでもネットがつながっていればどこでも閲覧・編集できることを重視して、Googleドライブでスプレッドシートにしています。これで同じ見た目でPCとスマホどちらで編集しても編集結果がすぐに反映できます。

老眼でも読める文字の大きさで、少なくともスマホの横画面で右端の列まで表示できることを一番重視しました。最初は各言語ごとに別の列にしていましたが、それではスマホで見たときに列が右に延び過ぎて画面からはみ出てしまいます。そこで、ヨーロッパ語の仲間である英語、ポルトガル語、スペイン語の意味は1列にまとめてしました。

こうすることで、左から右へ列を中国語の単語の列、ピンイン、 英語/ポルトガル語/スペイン語での意味、例文という4つの列で並べてスマホの画面で一覧することができるようにしました。PCの画面キャプチャです。

PCで見た時の私の単語帳

次に、スマホを横置きにした時の画面キャプチャです。

スマホ横置き画面で表示したときの単語帳
スマホ横置き画面で見た時の私の単語帳

残念ながら、スマホ縦置き画面の横幅は狭く、左から右まですべての列を1画面で表示させようとすると、老眼の目には優しくない文字サイズになってしまいます。無理がありましたので諦めました。

最近は少しアレンジを加えて、Pleco 方式の声調色使いを見出しの中国語の単語に加えています。ピンインを目を凝らして読み取るのが辛くなってきたので、ピンインを色の違いで見て取れるようにしたわけです。

しかし、また成り立ちが違う言語が入ってくると…

今はこの単語帳で満足しています。例文はいろいろなソースから切り貼りしていて、自分の勉強履歴そのものになっていて、「この時出てきた単語だったか、忘れていた」などと思い起こすこともできるので、いいかなと思っています。「立ち上げ期に最適な Duolingo」で紹介した Duolingoでスペイン語を学んでいますが、新出単語の問題文をこの例文の列(キャプチャ画面でいうと、「例句/Exemplos de frase」の列)に書き写したりしています。

しかし、漢字文化圏でもヨーロッパ語でもない、成り立ちが違う言語を学ぼうという気になったときにはまた構成を考え直さなければならないだろうと思っています。もう1列足すと、今の心地よい表が台無しになるので、ちょっと思案のしどころですね。そのときはスマホを最近出した見開き2画面にできる折り畳みスマホにでも機種変更しますか。

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